「世界遺産検定は難しいの?何級から受ければいいの?」
そんな疑問を持っていませんか?
世界遺産検定は1〜4級とマイスターに階級が分かれており、出題範囲や難易度が変わるため、「まずは4級から受験する」ことが最適な人がいれば「2級からでも合格できる」人もいます。
そこで、
- 世界遺産検定の概要
- 各級の難易度
- 級の選び方
- 勉強方法
についてまとめました。

4級から勉強を始めたものの最初に2級を受験した経験をもとに、どのように受験する階級を選んだのかも紹介しているので、参考にしてもらえたら嬉しいです!
世界遺産検定の概要

世界遺産検定は、NPO法人世界遺産アカデミーが主催する民間資格です。
2006年に第一回目の試験が開催され、これまでに受験した人の数は20万人以上。
多くの芸能人や著名人も世界遺産検定を取得しています。
試験内容
世界遺産は1〜4級とマイスターの6段階に分けられています。
どの級を受験する場合でも、
- 世界遺産の基礎知識
- 日本の遺産
- 世界の遺産
- 世界遺産に関する時事問題
から出題されます。
3級と4級に関しては「世界遺産の基礎知識」と「日本の遺産」を覚えておけば合格可能です。
各級の詳しい内容や難易度は、このあとまとめているので、参考にしてみてくださいね。
受験方法
世界遺産検定を受験する方法は、
- インターネットでの申し込み
- 郵送での申し込み
の2パターンがあります。
簡単な方法は、公式サイトで登録をしてマイページにログイン後に申し込みすること。
申し込み後は、検定の10日前に受験票が登録した住所に届きます。
受験を申し込む際は、受験パターンが2種類あるのでご注意ください。
- 公開会場試験
- CBT試験
公開会場試験
多くの人が想像する試験方法が公開会場試験です。
決められた日程に決められた試験会場で受験します。
会場の場所は公式サイトで公開されているので、お住まいの近くに会場があるかをチェックしてみてくださいね。
CBT試験
CBT試験は、全国300ヶ所以上にあるテストセンターにて、パソコンを使って受験する方法です。マイスター以外の1〜4級の試験を受けられます。
公開会場試験よりも試験会場が多くあるため、試験会場が自宅の近くにない人におすすめ。
また、試験を受ける日が「⚪︎月⚪︎日〜●月●日」と柔軟な上、受験日の4日前まで申し込めまるのも魅力です。
ただし、公開会場試験に比べて受験料が700〜900円ほど高くなっています。
受験費用
受験費用は各級で異なります。
2023年9月時点での受験料は以下の通りです。
| 級 | 公開会場試験の受験料 | CBT試験の受験料 |
| マイスター | 20,400円 | – |
| 1級 | 10,900円 | 11,800円 |
| 1級リスタ | 5,000円 | 5,700円 |
| 準1級 | 7,600円 | 未定 |
| 2級 | 6,500円 | 7,300円 |
| 3級 | 5,400円 | 6,200円 |
| 4級 | 3,800円 | 4,600円 |
| 2級・3級併願 | 11,000円 | – |
| 3級・4級併願 | 8,800円 | – |
受験費用の一部は、世界遺産を保護するための世界遺産基金に寄付され、世界遺産の保全活動に使われていると公表しています。
試験日程
世界遺産検定は、1年に4回試験が開催されています。
しかし、1級と準1級、マイスターは年に2回のみの開催です。
最新情報は公式サイトでご確認ください。
世界遺産検定各級の難易度

世界遺産検定各級の難易度を表にまとめました。
| 階級 | 難易度 | 受験資格 | 合格率の目安 | 出題範囲 |
| マイスター | 激ムズ | 1級取得 | 45%前後 | 全遺産(論述) |
| 1級 | とても難しい | 2級取得 | 20%前後 | 全遺産(マークシート) |
| 準1級 | 難しい | 2級取得 | – | 日本の遺産+世界の遺産700件 |
| 2級 | なんとかなる | – | 50%前後 | 日本の遺産+世界の遺産300件 |
| 3級 | 普通 | – | 75%前後 | 日本の遺産+世界の遺産100件 |
| 4級 | 簡単 | – | 80〜90% | 日本の遺産+世界の遺産32件 |
まず受けられるのが2〜4級のいずれかです。1級と準1級は、2級を合格していないと受けられず、マイスターは1級を合格していないと受けられません。
2〜4級については、それぞれ内容を解説しますね。
世界遺産検定4級の難易度
| 難易度 | 出題範囲 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
| 簡単 | 日本の遺産+世界の遺産32件 | 50問 | 50分 | 100点満点中60点 |
世界遺産検定4級は、人によってはテキストを読まずに合格に届くレベル。
これまで歴史を学んだことのある人や旅好きな人なら、4級はスルーしても大丈夫です。
問題の比率は以下の通り。
| 基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の遺産 | その他 |
| 13問 | 23問 | 13問 | 1問 |
2023年12月時点で、日本の遺産は25件。さらに、世界の遺産は32件のみが出題範囲なので、57件の遺産だけ勉強していれば、基礎知識などを覚えていなくても合格可能です。
4級の過去問題集は3級とセットになっているので、過去問題を解いてみて「簡単だな」と思えば4級はスルーしましょう。
世界遺産検定3級の難易度
| 難易度 | 出題範囲 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
| 普通 | 日本の遺産+世界の遺産100件 | 60問 | 50分 | 100点満点中60点 |
3級からは、公式テキストで勉強しないと合格点には届かないことがほとんど。
とはいえ、歴史好きや旅好きなら、勉強しなくても100点中50点くらいは取れる可能性があります。
そのため、テキストをしっかり読めば、合格点に届くでしょう。
3級の問題比率は以下の通り。
| 基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の自然遺産 | 世界の文化遺産 | その他 |
| 25% | 30問 | 1 0% | 30% | 5% |
合格基準が「100点満点中60点」なので、基礎知識と日本の遺産を合わせた55%を確実に正解することが、合格へのキーポイントとなります。
また、世界の遺産の出題範囲が100件のみなので、テキストを読みつつ過去問題集で出題されやすい遺産を把握しておけば、合格も難しくありません。

何級から受けるか迷っている方は、まず3級から勉強してみるのが無難ですよ。
世界遺産検定2級の難易度
| 難易度 | 出題範囲 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
| なんとかなる | 日本の遺産+世界の遺産300件 | 60問 | 60分 | 100点満点中60点 |
2級になると、難易度がグッと上がる印象です。
世界の遺産の出題範囲が300件に増えるだけでなく、世界遺産の基礎知識や日本の遺産について3級までよりも細かいことが出題されます。
とはいえ、過去に出題された問題が出る確率は高く、テキストを読み過去問題を何度も解いていれば、いきなり2級も可能。
問題比率を見ると、3級と同じように「基礎知識」と「日本の遺産」で点数を取ることが合格の鍵になります。
| 基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の自然遺産 | 世界の文化遺産 | その他 |
| 20% | 25% | 10% | 35% | 10% |
また、2級では「その他」が10%に上がることが特徴です。
その他は時事問題が中心で、受験した年や前年の世界遺産委員会での出来事がよく出題されます。
世界の遺産では、出題されやすい遺産の種類などもあるため、テキストを読んで過去問を解く時間さえ確保できれば、合格は難しくありません。

3級か2級かで迷う場合、まずは3級の勉強から始めるのがおすすめ。その上で過去問を解いてみて「3級は余裕かも」と思ったら2級にチャレンジしてみましょう!
2級の詳しい勉強方法をまとめた記事も書いているので、気になる方はぜひお読みください!
>>>【一発で合格】世界遺産検定2級の効率的な勉強法とコツを大公開
世界遺産検定は何級から受けたらいい?

何級から受けた方がいいかは人によりさまざま。
基本的には、高校レベルの日本史や世界史を勉強した経験があるかどうかで決めるのがおすすめです。
- 高校レベルの日本史や世界史を勉強した経験がある→3級か2級
- 高校レベルの日本史や世界史を勉強した経験がない→4級

僕は、3級と4級の過去問題が掲載されている公式問題集を購入し「3級も4級も余裕かも」と思ったので、2級から挑戦しました。
まずは4級と3級の過去問を解いてみて「余裕だな」と思ったら2級にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
世界遺産検定の勉強方法(テキスト紹介)

世界遺産検定には、公式のテキストと過去問集が販売されています。
| 公式テキスト | 1〜4級に分かれており、1級テキストは上・下の2冊に分かれている。 |
| 過去問題集 | 1級&2級と3級&4級の2冊に分かれている。2〜3級は1冊に4回分、1級は1冊に2回分の問題と回答を掲載 |
本屋さんに行くと世界遺産関連の本がたくさん並んでいますが、世界遺産検定について効率よく勉強するなら公式テキストがベスト。
特に、2〜4級は、テキストの太字・赤字を中心に覚えることで高得点を狙えます。
また、2〜4級は過去問からの出題も多いため、公式テキスト+過去問集で勉強するのがおすすめです。
僕がいきなり2級を受けて合格したときの勉強方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
世界遺産検定を取得する5つのメリット

世界遺産検定を取得するメリットは大きく5つあります。
- 就職で有利になる
- 進学で有利になる
- 認定者特典がある
- 他の資格取得に活かせる
- 教養が身につく
世界遺産検定は公的な資格ではないものの、就職や進学に有利になるケースがあります。さらに、他の資格取得に活かせたり、認定者限定の特典があったりと、知られていないメリットも。
また、最大の魅力は教養が身につき、旅行のときの楽しみ方が増えることです。
詳しくは別の記事でまとめているので、興味がある人はぜひご覧になってみてください。
まとめ

世界遺産検定は資格としての価値があるだけでなく、勉強をすること自体を楽しめる資格です。
旅行で世界遺産に訪れたときや、テレビや雑誌で世界遺産が取り上げられたときに、勉強しているからこそ楽しめる視点が身につけられます。
まずは、テキストを読んでみてから受験するかを決めるのもひとつの手段だと思うので、まずはテキストを手にとってみてください。
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