「世界遺産検定はいきなり2級を受けても大丈夫?」
「どうやって勉強すれば効率よく合格できる?」
そんな疑問を持っていませんか?
僕は世界遺産検定を受ける前に、4級の勉強から始めて、結果的にはいきなり2級を受けて無事に一発で合格しました。
まず言えることは「いきなり2級から受けても合格できる」ということです。
この記事では、
- 2級から受けても合格できる理由
- 2級の具体的な勉強方法
- 2級を受けるときに抑えておきたいポイント
をまとめています。

実際にどれくらいの勉強時間で合格できたかも紹介しているので、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね!
世界遺産検定2級はいきなり受けても大丈夫な3つの理由
| 階級 | 難易度 | 受験資格 | 合格率の目安 | 出題範囲 |
| マイスター | 激ムズ | 1級取得 | 45%前後 | 全遺産(論述) |
| 1級 | 難しい | 2級取得 | 20%前後 | 全遺産(マークシート) |
| 2級 | なんとかなる | – | 50%前後 | 日本の遺産+世界の遺産300件 |
| 3級 | 普通 | – | 75%前後 | 日本の遺産+世界の遺産100件 |
| 4級 | 簡単 | – | 80〜90% | 日本の遺産+世界の遺産32件 |
世界遺産検定は1級〜4級とマイスターの5階級に分かれており、最初に受けられるのは2〜4級のいずれかです。
2〜4級から選べると言われると、3級や4級から受けようと思う人も多いのではないでしょうか?
僕自身、4級から勉強を始めたのですが、受験したのは2級から。
2級から受けても合格できる理由は、大きく3つあります。
- 出題範囲が限られるから
- 問題の比率が偏っているから
- 過去問からの出題が多いから
1.出題範囲が限られるから
世界遺産検定の2級は、世界の遺産が300件と限られています。
3級の100件、4級の50件に比べると多く感じますが、300件の遺産についてしっかりと把握しておく必要はありません。
世界遺産検定は4つの選択肢から正解を選ぶマークシート式のため「遺産名」と「キーワード」が結びついていれば答えられます。
世界の遺産については、1つの遺産につき多くて2つのキーワードを覚えておけばいいだけ。
最初は聞いたこともない単語を覚えるのが大変に感じましたが、何度もテキストを読んでいると、なんとなく字面で覚えられるようになりました。
2.問題の比率が偏っているから
出題範囲が限られている上に、問題の比率が偏っていることも2級の特徴です。
| 基礎知識 | 日本の遺産 | 世界の自然遺産 | 世界の文化遺産 | その他 |
| 20% | 25% | 10% | 35% | 10% |
前提として、2級は100点中60点(60%)を取れれば合格です。
問題の比率を見ると「基礎知識で20%」「日本の遺産で25%」と、この2つで45%。
あとは「世界の文化遺産の35%」から半分に正解できれば合格点を超えるため、ある程度絞って勉強しても合格できることがわかります。
基本的には「基礎知識」と「日本の遺産」をしっかり勉強しておき、あとは世界の遺産をざっくり勉強しておけば合格の確率が上るということです。

僕自身、基礎知識と日本の遺産を勉強しておき、世界の遺産はスルーしているものもありましたが、問題なく合格できました!
3.過去問からの出題が多いから
2〜4級は、何度も出題される問題がいくつかあります。
公式で発売されている過去問を解いていると「これよく出るな」という問題をよく目にするので、その問題はしっかり抑えておくことで点数を落としません。
実際に、5問くらいは「ありがとう!!!」と思いながら回答したのを覚えています。

ちなみに、僕は過去問題集を2冊(8回分の過去問を収録)買い、それぞれ2回ずつ通しで問題を解きました!
テキストの勉強も大事ですが、2級に関しては過去問も重要です!
「いきなり2級を受けても大丈夫な気はするけど決められない」という人は、2〜4級について詳しくまとめた記事も書いているので、併せてチェックしてみてくださいね。
>>>世界遺産検定とは?各級の難易度や何級から受けたらいいのかを解説
世界遺産検定2級の勉強方法を紹介

世界遺産検定の2級に合格するための勉強方法を紹介します。
ちなみに、世界遺産検定の勉強に「公式テキスト」と「過去問題集」は必須なので、まずは購入するのがおすすめです。
- テキストを流し読み
- 過去問を2〜4回分解く
- テキストを読みつつアウトプットする
- 過去問を解く
- 時事問題を確認する
- +α YouTube
テキストを流し読み
まずは、公式テキストをざっと読んでみましょう。
テキストの内容を覚えられればベストですが、覚えようとせずに雰囲気を把握できれば満点。

「こんな遺産があるんだ」とか「ここ行ってみたない」のような感じで楽しみながら読むのがおすすめですよ。
過去問を2〜4回分解く
テキストをざっと読んだら、過去問に挑戦してみるのがおすすめです。
正直、最初にテキストをがっつり読んでも、出題傾向がわからずに覚えなくていい部分ばかり覚えてしまうことも。
そのため、点数を取る必要はないので、どのような問題が出るのかをなんとなく把握しましょう。

テキストを読みながら答え合わせをすることで、知識が定着しますよ!
テキストを読みつつアウトプットする
過去問を解いたら再びテキストへ戻ります。
このときは、赤字と太字を中心に覚えつつ、基礎知識と日本の遺産は書いてある内容をしっかりと理解することが重要です。
ノートにまとめるのもありですが、時間がない人は重要そうなところを書き出すだけでも効果あり。
また、世界の遺産はパソコンのメモなども活用しながら「遺産名」と「赤字・太字」をまとめておいて、空いた時間に眺めるのもおすすめです。
過去問を解く
テキストをしっかり勉強したら、もう一度過去問に挑戦。
このときは点数も意識しながら、基礎知識や日本の遺産は間違えた問題をしっかり覚えられるよう復習しましょう。
できれば、2冊分の過去問題を解いて、間違えた問題を復習していくのがおすすめです。
時事問題を確認する
受験が近づいてからでいいので、時事問題も欠かさずにチェックしておきましょう。
問題比率は全体の10%だけですが、問題自体は簡単なものが多いです。
特に、
- 受験年と翌年の世界遺産委員会開催国(都市)
- 新たに登録を目指している日本の遺産
- 新たに登録された遺産(日本は欠かさず)
- 危機遺産に登録されたor解除された遺産
- 世界遺産から抹消された遺産
は出題される傾向にあります。
時事問題は世界遺産検定の公式サイトで紹介されているので、必ずチェックしておきましょう。
>>>世界遺産検定 学習用資料
+α YouTube
空いた時間や勉強のやる気が起きないときにおすすめなのが、YouTubeの動画で学ぶこと。
特に、世界遺産検定の公式チャンネルでは、映像を見ながら遺産について学べるので、人によっては文字よりも覚えやすいことも。
また、世界遺産検定公式チャンネルでは、2級の対策動画もアップされています。
公開されたのが2年前と少し古いですが、情報自体はまだまだ役に立つものばかり。
特に、世界遺産の基礎知識は、テキストよりも動画を見た方がわかりやすいと思うので、一度ご覧になってみてください。
世界遺産検定2級で抑えておきたい4つのポイント
世界遺産検定の2級では、頻出傾向にあるカテゴリーがいくつかあります。
重点的に勉強しておくことで、効率よく合格に向けた勉強ができるので紹介していきますね。
- 基礎知識のなかでも抑えておきたい5項目
- 日本の遺産は登録基準も
- 最初に登録された12件はどれかが出題
- 世界の遺産は3つのジャンルを重点的に
基礎知識のなかでも抑えておきたい5項目
まず、2級を合格する上で避けては通れないのが「世界遺産の基礎知識」です。
テキスト全部で300ページある中、15ページしかない基礎知識について全問題の20%が出題されます。

遺産について学ぶよりも退屈に感じてしまう人も多いかもしれませんが、基礎知識を頑張って覚えることで合格にグッと近づきます。
特に、僕が過去問をやっていて「よく出題されるな」と思ったのが以下の5項目。
- 世界遺産条約の説明
- 世界遺産委員会の説明
- ヌビアの遺跡群救済キャンペーンの説明
- 登録基準について
- 危機遺産の説明
10個ある登録基準に関しては、ほとんどの試験でどれか1つが出題される印象です。

登録基準は、覚えることで遺産がどのように評価されているのかがわかって面白いので、しっかり抑えておくのがおすすめです!
日本の遺産は登録基準も
日本の遺産は、赤字や太字以外の部分からも出題されます。
特に、
- 登録基準
- 構成資産
の2つはしっかり抑えておきましょう。

また、日本の遺産はこれから世界遺産登録を目指す「暫定リスト」からも出題されることもあるため、忘れずに勉強しておいてくださいね。
最初に登録された12件はどれかが出題
世界遺産には、最初に登録された遺産が12件あります。
公式テキストでは、日本の遺産に続いて最初に登録された12件が紹介されており、どれかが必ず出題されている印象です。
それぞれ赤字と太字を覚えた上で「文化遺産か自然遺産か」も覚えておきましょう。
世界の遺産は3つのジャンルを重点的に
300件ある世界の遺産のうち、出題傾向が高いジャンルが3つあります。
- 文化的景観
- シリアルノミネーション
- トラウンスバウンダリー
テキストでは、最初に登録された遺産に続いて紹介されており、過去問をやっているとよく出題されているなと感じるはず。
また、それぞれの概要(例:文化的景観とは?)もよく出題されていいます。
「基礎知識」の項目でどんな遺産なのかが説明されているので、しっかり抑えておいてくださいね。
世界遺産検定2級を一発合格するために必要な勉強時間
インターネット上には「○日で合格」「○週間で合格」という人をよく見かけます。
例えば、
- 3級を受験して基礎知識は身についている
- 日本史や世界史をしっかり勉強している
- 出題される世界遺産にいくつも行ったことがある
といった場合は、数日の勉強でも合格可能だと思います。
しかし、ほとんどの人は1ヶ月や2ヶ月くらいの期間を取るのがおすすめです。

僕の場合は、試験の2ヶ月前くらいから、ほぼ毎日30分ずつくらい勉強して、試験の1週間前くらいからは、1日1〜2時間勉強して試験に臨みました。
勉強時間をどれくらい確保できるかなどによって、必要な期間はそれぞれです。
そのため、まずはテキストと過去問を購入し勉強を始めてから、勉強の時間が確保できそうなら試験に申し込みのがおすすめ。
2級の試験は年に4回開催されているので「勉強の時間が取れない場合は次回の試験にする」というのもひとつの選択肢ですよ。
まとめ
世界遺産検定はいきなり2級から受験しても合格できます。
ただし、ほとんどの人は勉強時間の確保が必要なので、まずはテキストや過去問題集を買って、どれくらい勉強できるのかを確認してみてはいかがでしょうか?
その上で「勉強できる」と思ったら、試験に申し込むのがおすすめですよ。
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